Science 10









ポケットの中にはビスケットが♪


 昔から良く言われる話ですが、彼の歌にあるビスケットが増殖すると言うのは「数において」なので「半分に割れる」説が種明しとされますね。
 さて、ここで本題です。

 「どこまで増えるのか?」

 それを考える為に、まずビスケットの材料を考えてみたりします。
 ・たまご
 ・小麦粉
 ・牛乳
 ・バター
 基本はこんなものです。(ビスケット自体に拘りは持たないよーに。例えなので。)

 卵は「たんぱく質の粒」の集合体。
 小麦粉は「炭水化物の粒」の集合体。
 牛乳とバターは「脂肪の粒」の集合体。
 ・・・全部「粒」の集まりですね。

 ではポケットを叩きに叩いて「粒」の状態まで増やしたとします。
 それ以上は無理でしょうか?
 残念ながらポケットの中のビスケットでは説明に難しくなってきたので「角砂糖を金槌で叩く」で考えてみます。

 角砂糖を叩いていくと只の砂糖、つまり粉になり最後に「砂糖の粒」になります。
 この砂糖の粒、「砂糖の分子」なんですね。
 ビスケットや砂糖に限らず、全てのものは粒で出来てます。この「粒」を「分子」っつーんです。
 普通ものすっごく小さいので目じゃ見えません。虫眼鏡とか使っても無理です。

 さて、その「分子」ですが、もっと細かく分けれないのでしょうか?

砂糖の場合、答えは「はい、分けれます」。
 「水素」と「酸素」と「炭素」の粒に割れるんですね。

 残念ながら、もうこれ以上増えません。
 蹴っても、殴っても、愛でても、擽っても無理です。
 この分子をさらに分けて出てきた粒、もうこれ以上分けられない粒を「原子」と言います。言ってください。
 で、ここで1つ、原子はもう分子ではないんです。水素原子、酸素原子、炭素原子は砂糖から出てはきたけれど砂糖ではないんですね。
 注意したいのは、分子は砂糖ということ。
 砂糖を砕いて出来た分子の塊は砂糖。
 分子を砕いて出来た原子の塊は分子。
 でも、原子の塊は砂糖じゃない。
 ・・・納得いきますか?

 こういう事です。
 6人制バレーボールチームを考えてください。監督やチーム名は好きに考えてくれて良いですが、
 ・6人制であると言う事
 は必須事項にしてお願いします。

 そのチームは6人の選手に分けれますね。
 でも、選手たちは分けられた状態、つまり「選手個人」では「チーム」ではありません。ですね?6人そろって初めて「6人制バレーボールのチーム」になれるわけです。
 つまり、「6人制バレーボールが出来る」と言う性質を無視すると選手一人一人までわけれますが、分けてしまうとそれは「チーム」ではないわけです。

 さて、話を砂糖に戻しましょうか。
 砂糖も「甘い」という「性質」が残る範囲では「砂糖分子」までしか分けれないわけですね。其れを無視して分けた粒は「原子」と言うわけです。砂糖分子はそれぞれ水素原子・酸素原子・炭素原子で出来ていますが、そのそれぞれは甘くないんですよ。

 全てのものは分子の集まりです。そして分子は必ず原子からできています。

 もちろん、最初のビスケットもそうなのですが、ちょっと複雑です。
 分子から出来てはいるのですが「ビスケット分子」ってのはありませんから。
 最初に書きましたがビスケットは小麦粉とかの混ぜ物なワケです。
 そういった直接「〜分子」で出来てるんじゃなくて色んな分子を混ぜて出来ているのを「混合物」って言います。
 反対に、「混ざり物」ではないものは、「純物質」になります。

 どっちにしろ、分けていくと分子になって原子になるのは同じです。


 さて、唐突ですが、原子は全部で103個。多いでしょうか、少ないでしょうか。
 此れを全部暗記しないといけないと言うと「えー」っと返ってきそうですが、考えてみてください。

 「全て」の物が、原子から出来ているんですよ?自分から、パソコン、空や映画、まとまり無いですが全部原子から出来ているのは同じです。
 ポケモンの数より少ない「原子」からですよ?

 例えるなら「音楽」を考えて下さい。
 クラシック演歌ロック童謡ヘビメタ・・・種類は違えど、ドレミファソラシドの組み合わせじゃないですか。(「打楽器とかドレミのない楽器もあるじゃん」等細かいツッこみはなしでお願いします)
 ドレミファ〜が原子で分子は和音、例えるならそんな感じです。

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