Science 10
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もう1度、イオンか傾向を考えてみて下さい。 (銅以外のほとんどの)金属は酸(塩酸等)に入れると、シュワーって溶けて水素がでます。 火を付けると音を出して燃える実験を学校で見た事ある人多いんじゃないでしょうか。 ・・・なんで、溶けるの? はい、亜鉛を例に挙げてみます。 酸は水素イオンが入っています。 でも、亜鉛の方がイオンになりたいわけです。 ですから、亜鉛から電子が飛び出してイオンになります。水素イオンの電子をひったくって。 ですから水素イオンはイオンでなくなって二個合体し、気体になるわけです。 銅が溶けない謎は解けましたね?犯人はこの中に居ます。 そう、イオン化傾向が水素より少ないからです。 ですから、銅は水素のイオンを引っ手繰らず、溶けないわけです。 こんな事してみましょう。 酸として硫酸を用意し、亜鉛と銅の棒を突っ込んで銅線で結びます。(想像力使ってイメージして下さい。図に描くのも良えどすえ。) 亜鉛は溶けて、銅は溶けないんですよね? ということは、亜鉛がイオンになって、硫酸に溶けたとき、2個の電子が余ります。 銅線で繋がっていますから、亜鉛から出た電子は亜鉛の棒でじっとしている必要はなく、銅の棒のほうへ歩いて行きます。 そうなると結局、亜鉛から電子が出てきて、銅まで流れた事になります。 つまり、銅から亜鉛に電子が流れた訳ですな。 これ、電池の仕組みです。 応用すると、以下のような事も出来ます。科学と学習(懐)みたいです。 レモンを一個用意します。 そしてブスッと亜鉛と銅の棒を突き刺します。 で、電球をつけます。 あ〜ら不思議、電球光りましたよ! 実際にやる場合は、電圧が低いので、数個直列に繋いでみて下され。 何で光ったんでしょうねぇ。 ヒントは酸・アルカリ。 レモンを齧ってみましょう。(但し、皮は齧らないように。発がん性物質の危険があります。特に輸入物は。まぁ、想像するだけで良いですけどね。) スッバイですね?え?甘い?・・・砂糖かけました? いや、とにかく。 スッパイ、漢字で書くと酸っぱい。 まぁ「酸味が強い」って言いますよね? そう、スッパイのは酸の特徴です。 酸って水素イオンがある水溶液の事、ですね? そう、ですから、レモンは硫酸のときと同じ仕組みで「レモン電池」になるんですねぇ。 逆に言えば、水素イオンが無いと酸じゃない訳ですね。 例えに「塩酸」という「酸」に「水酸化ナトリウム」という「アルカリ」を混ぜてみます。 H++OH-→H2O、つまり水素イオンがなくなります。 つまりつまり、塩酸が酸じゃなくなるんですね。 酸とアルカリを混ぜると、中性になる事を「中和」って言いますね。 鉢に刺されたら、尿を掛けろと言いませんか? それはつまり、酸の一種であるハチの毒をアンモニアが溶けていてアルカリである尿で打ち消そうと言う訳です。 これも、中和反応です。 ・・・酸は悪者で、アルカリは正義の味方のようですが、アルカリも十分危険です。 「アルカリ泉」っていうアルカリ性の温泉に入ったり、アンモニア水を手にかけるとぬるぬるしますが、あれは皮膚の表面が溶けてるからです。 溶けてるんですよ? あまり濃いアルカリは、危険です。 思いの他長くなりましたが、マイナスイオン信者さんや「イオンのパワーで〜」とか謳ってるコマーシャル、本当に説得力ありますか? イオンは特別でもなんでもないんです。 鉄錆もイオンですから。 イオンと関係の無いものを探すほうが大変です。 世の中安定が好きですから。 イオンは安定で、世の中に満ち溢れてます。 でわイオンの話はこの辺で、終わりにします。 さようなら〜
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